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青い花

B4判 上製本 112頁 4色+ニス 2016年6月

西村陽一郎さんが創るイメージ世界は、いつもどこか夢性を帯びている。さりげなくクールでエロティックでミステリアスな夢。

深夜、灯りを消して目を閉じると、瞼の裏に映る燐光に似たさまざまな光景が、網膜にそってゆらめき流れ過ぎてゆく。その、名状しがたい光彩の変容を感応するとき、いつもぼくは西村さんの映像を経験する。

妖しく官能的で蠱惑に充ちたミクロコスモスへの旅を。

作品集「青い花」は、西村さんの感性の昇華である。​

森山大道

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LIFE

A4変型 上製本 64頁 モノクロダブルトーン 1999年9月

美しい、愛しいと思う心のうちに生命が宿っているのではないか、と作者はいう。この世に生まれてきた娘のために父として贈ったチューリップの花。その透きとおった花弁、水々しく養分を吸いあげる茎、やがて大きく呼吸するように花弁をひろげ、ゆるやかにたち枯れてゆくさまを作者は静かに見つめている。最初に見る花と最後に見る花。説明のいらないメッセージがここにある。

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